- かんのう
- I
かんのう【勧農】農作を奨励すること。II
「天下の旱魃(カンバツ)を歎き, ~の廃退を憂へて/盛衰記 3」
かんのう【堪能・勘能】(1)〔仏〕 忍耐力。(2)技能・学芸などにすぐれ, 熟達していること。 また, その人。 《堪能》「能楽には~と聞きしが/筆まかせ(子規)」〔「たんのう」は慣用読み〕IIIかんのう【完納】規定された額を全部納めきること。IV「税金を~する」
かんのう【官能】(1)耳・鼻・目など, 感覚器官の働き。「~障害」
(2)感覚器官を通して得られる快さ。 特に, 性的な感覚にいう。V「~の喜び」「~をくすぐる」「~小説」
かんのう【感応】〔「かんおう」の連声〕(1)人々の信心に神仏がこたえること。「天神の~を垂て/今昔 9」
(2)事に触れて心が感じ動くこと。「此神社にて侍と聞ば, ~殊しきりに覚えらる/奥の細道」
(3)電気・磁気の誘導の古い言い方。VIかんのう【肝脳】肝臓と脳髄(ノウズイ)。 また, 肉体と精神。~地(チ)に塗(マミ)る〔史記(劉敬伝)〕肝臓や脳が泥にまみれる意で, むごたらしく殺されること。 また, 絶体絶命の窮地に陥ったたとえ。 肝胆地に塗る。~を絞(シボ)・る全力を傾けて事に当たる。VIIかんのう【観応】南北朝時代, 北朝の年号(1350.2.27-1352.9.27)。 貞和の後, 文和の前。 崇光(スコウ)天皇の代。 かんおう。VIIIかんのう【観能】能楽を観賞すること。IX「~会」
かんのう【貫納】銭で田租を上納すること。 鎌倉末期から江戸時代まで行われた。Xかんのう【還納】一度得たものをもとへ戻すこと。XIかんのう【間脳】脊椎動物の脳の一部。 大脳半球と中脳にはさまれた部分で, 視床・視床上部・視床後部・視床下部からなる。 嗅覚を除く感覚神経の中継中枢および自律神経系中枢がある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.